かがくえほんシリーズ第5弾、20話の短編集「今回のテーマは虫」です。
シリーズが出ると「今回はなにかな?」と毎回ワクワクします!子どもより私の方がテンション上がってるかも
虫好きには待ってました!な絵本ですが、虫がちょっと苦手、虫に興味がない子でも楽しめる内容になっています。
子どもは鉄道好き。虫に対して熱量は少ない方です。
母の私は苦手です(汗)
でも絵本だから動かないので(笑)心を落ち着けてじっくり虫の特徴を知る事ができます。虫たちのことを知ったら少しづつですが虫に対する見方が変わってきました。
- たくさんの虫が登場する絵本を探している
- かがくえほんシリーズは見たことがある!今回のテーマがどんな内容か知りたい
- かがくえほんシリーズは好きだけど「今回は虫かぁ」と少しガッカリしている
- 虫に興味がなくても楽しめるのか知りたい
かがくえほんシリーズは子どもに読んであげたいと思える「発見」がたくさん!知りたい欲が満たされる楽しいお話集です。
「かぶり」がなく、いろいろな角度からの「そうなんだ!」がちりばめられています。
鉄道が大好きな息子は「虫」への興味はあまり無い方ですが、『むしのお話20』もさっそくお気に入りとなりました。毎日子どもから「読んで!」の攻撃、「次はどのお話にしようかな~♪」とワクワクが音に出て聞こえてきそうなほどです。
子どもに焦点を当てた絵本だと大人が少し退屈なこともありますが、心配ありません。大人が読んでも楽しめるおすすめな絵本ですよ。
「へぇ~」「そうなんだ」と無意識に口からこぼれちゃいます。
虫に興味がなくてもどうして楽しめるのか、どんな内容なのか
” 虫に興味が薄い子 ” と ” 虫が苦手な母 ”の親子が『むしのお話20』の魅力をお伝えします。
かがく絵本『むしのお話20』とは?
国立科学博物館 監修。「かがくえほん」第5弾。
1冊がすべて虫のおはなしになっていて20話入っています。
昆虫やクモなどの虫を擬人化し、そのくらしや特徴を様々な角度から楽しく学べる絵本です。
かがくの芽を育てる3つのステップ
- お話を楽しむ
- 図解でわかる
- やってみる
1つお題で「おはなし」と「図解ページ」の構成になっています。
虫たちを擬人化したおはなしが1話 8~10ページあり、読み聞かせした場合は2分半~3分程度のボリューム感です。
おはなしのあとの図解ページ「〇〇のふしぎ」でお話にでてきた虫たちの説明が見開き2ページであります。その中にある「やってみよう」のコーナーで、実際に虫を見て触れる「体験」の仕方が載っています。
おはなしに興味を持ったら、図解ページで深掘りし、実際に体験して知識が身につく仕組みになっています。
おはなしと図解の2部構成
- 1話 8~10ページ
- 図解ページ 見開き2ページ
- 1話 読み聞かせ 2分半~3分程度
- お話は「ひらがな」と「カタカナ」のみ
- 図解ページは漢字あり(総ルビ)
- 全てのお話にイラスト
- お話によってイラストが変わる
こどもの「なぜ?どうして?」「知りたい!」の気持ちを満たしてくれるお話集です。
『むしのお話20』対象年齢は?
『むしのお話20』の対象年齢は 3歳~小学校低学年向け です。
- 読み聞かせ 3歳から
- 自分で読む 6歳から
お話はすべて「ひらがな」と「カタカナ」のみです。
字が読めるようになったら一人でも読んで楽しめます。図解ページは漢字もでてきますが、すべてにルビがふられています。
集中力がない小さなお子さんでも、1話が短く、お話ごとに絵も変わるのであきることなく楽しめます。
『むしのお話20』の内容
虫たちの見た目や能力、生活の様子などが楽しく描かれています。
どういったおはなしがあるのか、カテゴリー別にまとめてみました!
のうりょく
- 一番つよい虫はだれ?
- 虫はどうして鳴くの?
- なぜ毒をもつ虫がいるの?
- 虫をヒントに作られたモノ
毒をもつ虫を戦隊モノにしたお話「ドクアルンジャー」のオチに思わずつっこみたくなります。
生きものの体のしくみを真似して新しい製品をつくる科学技術「バイオミメティクス」。針や羽、色の出し方など虫たちのすごい能力が私たちの身の回りの生活に活かされています。
せいかつ
- 虫のごはん
- 虫のすみか
- 水の中でくらす虫
- 雨の日はどうしているの?
- 「むしこぶ」ってなに?
雨の時、虫がいないな~って気になっていました。何でいないのか、どこにいるのか、疑問に思っていたことが知れてうれしい!
「むしこぶ」という存在を初めて知りました!大人でも新しい発見にワクワクします!
すがた
- 色や模様 きれいな虫
- 変態 親子で姿がちがう虫
- 擬態 ほかの虫をマネする虫
敵に見つからない様に忍者のごとく植物ソックリな虫もいれば、自然界でどうやってこの色を出すの?とキレイな色をした虫もいます。目的が違えば戦法も変わるのですね。
個人的に擬態という能力が好きです。
しゅるい
- カマキリのポーズ
- 世界のカブトムシ・クワガワ
- トンボの飛び方の特徴
- 蝶と蛾のちがい
- ホタルの光り方のちがい
トンボの飛びの特徴がわかるお話、トンボツアー。私もやってみたい!
蝶と蛾の違い、ずーっと気になっていました。ホタルのひかり方の違いも知れると楽しいですね。子どもに見せてあげたい!
足のおおいむし
- 蜘蛛はどうして巣をはるの?
- こわいサソリの小さなヒミツ
- ムカデは何で足が多いの?
蜘蛛の巣のちがいがわかるお話。家に巣をはられて邪魔くさい!と思ってましたが、巣の形はどんなかな~とみるのが楽しみに
『むしのお話20』読んだ感想
子どもの反応
現在5歳の息子は「鉄道大好き」、虫に対して興味は薄い方です。
そんな息子ですが、寝る前の読み聞かせタイムには毎日『むしのお話20』を自分で持ってきて3話読んでいます。
親がストップをかけないと次、次とキリがないので3話までにしています。
おはなしを読み終えたらすぐに
ふしぎ読んで~
と図解ページも楽しみな様子。図解ページは小さな子どもには少し難しい内容の時もあり「読んでもわかるかな?」と思うことがあります。
それでも「読んで読んで」と楽しんでいる様子なので気にせず一旦読みます
図解ページは見開き2ページなので、多少難しくてもあきることなく見ることができます。途中で中断して次のおはなしに行くこともありますが・・・
次のおはなしは~
1冊(20話)を一周すると「コレ読んで!」と自分で好きなおはなしを選んで持ってくるようになりました。お気に入りのおはなしが出てくるようです。
子どものお気に入り
- こんちゅうせんたい ドクアルンジャー
- まいごのイモモちゃん
- おいでよ!ホタルのぴかぴかパーティー
親が見た感想
正直言って虫が苦手です(汗)
今回のテーマを知った時、一瞬「虫かぁ」と思ったのが本音です。
ですが、これからいろんな世界を経験し吸収する子どもに、親の好き嫌いで選択肢を狭めたくないと思っているので迷わず手に取りました。
読んだ感想は「自分の選択、大正解!」でした。
当然ですが、絵本なので苦手な虫は実際にはいません、、、安心して心を落ち着けて虫の観察ができます。
興味がないので知らない。知らないから「なんかコワイ」に結びついているのだと思います。
この本を見たから虫が触れるようになる、虫が好きになる、という訳ではありませんが、同じ世界に生きる生きものとしてどんな特徴があり、どこで、どんな生活をしているのか知ることは大切なことだと感じました。
絵本を読んだ後の変化
虫が好む場所を知り、その場所を見てみると「いる」のです。なんか感動!
散歩中に絵本で見た虫を発見した時は「今は行動する時間だもんね」
雨の日は虫がいないことが不思議だったけど、「虫からしたら雨の一粒は大きいよね。羽が濡れたら飛べないよね。」
など思うようになりました。
むやみに怖がることはないんだなと気づかされました。毒をもつ虫は怖いですけどね!
『むしのお話20』虫のテーマで買うか迷う
虫に興味ない子どもには向いてない?
「虫」自体に興味がなくても楽しめる仕組みがあります。
ストーリーに引き込むための切り口がすごい
え、何なに?と一瞬で心を持っていかれます。好奇心がくすぐられる「題名」やおはなしの「出だし」が秀逸です。
擬人化した虫たちの世界観が、自分もその場で体験しているかのよう
お友達が目の前で遊んでいるかのように、グっと身近で体験している感覚になります。
リズムよく進む展開にワクワクが止まらない
「虫」を抜きにしても、「絵本」としてのクオリティが高いです。「早くつづきが読みたい!」気持ちにさせてくれ、図解ページで詳しく知ることができ、「知りたい→分かった」に繋がるしかけになっています。
「虫が好き」とか「虫は好きじゃない」とかを抜きにしてもワクワクできる絵本なのです。ですので虫に興味がなくても十分に楽しめます。
虫好きな子どもにおすすめ?
虫がテーマのおはなし集、たくさんの虫が登場します!
大好きな虫たちの自慢の能力、得意技が登場!
推しのヒーローが必殺技をだせば、自分事のように嬉しくなったり、なんだか自分も強くなった感覚になることはありませんか?
大好きな虫たちのかっこいい能力がたくさん登場する『むしのお話20』を見たらワクワクすること間違いなしです。
能力を分かりやすく伝えるためのおはなしの設定がすごい
色々な角度からの「そうなんだ」が体験できるよう、おはなしの設定が考えられています。主人公になった気分になれたり、すぐ目の前で虫たちがおはなしをしているかのような感覚になれる程、グっとひきこまれます。
図解ページではおはなしの内容を詳しく説明されているので図鑑のような楽しさもあります。
絵本で楽しんだ後はそのまま図鑑に移動して、写真でじっくり観察したり、関連した虫を見たりと、絵本からどんどん広がってワクワクを大きくしていく入口としてもオススメです。
虫博士ちゃんにはものたりない?
虫が大好きで、虫にかなり詳しい子には「新たな発見」としては少し物足りなさがあるかもれません。しかし「知識を得るもの」としてではなく、大好きな虫が「20」もの切り口で登場してくるので、虫好きにはたまらない絵本集なのではないでしょうか。
虫たちの能力をこうゆう表現をすることで「比較」でき、その虫の特徴が浮き出る。そのもって行き方がおはなしの設定でうまく作られています。
虫が大好きな人たちで作られた絵本ですから、虫をこよなく愛する読み手も、その熱量が伝わるはずです。
おはなし毎に絵のタッチがかわるので、それぞれの世界観に引き込んでくれます。
まとめ
国立科学博物館 監修のかがくえほん 第5弾『むしのお話20』いかがでしたでしょうか。
虫に興味が薄い息子と、虫が苦手な母が絵本を読んだ感想を紹介しました。わが家にとって買ってよかった満足度の高い絵本となりました。
今回の主役は「虫」ですが、虫が好きな子はもちろんのこと、虫に興味がなくても、とってもたのしめる1冊となっています。
「虫に興味がないからどうしよう」、「他の虫の絵本と迷ってる」「虫は詳しいから必要ないかも?」と迷われている場合は、心配しないでぜひ読んで欲しい!と全力でオススメできる絵本です。
ぜひお子様と一緒に楽しんでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました!
かがくえほんシリーズ
- ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25 2019年12月10発行
- ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ いきもののお話25 2020年12月10発行
- 考える力を育むよみきかせ もっと!かがくのお話25 2021年12月10発行
- ぐんぐん考える力を育むよみきかせ きょうりゅうのお話20 2022年8月5発行
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